身代金に関する菅官房長官の発言
菅官房長官は会見で、日本政府は安田純平さんの解放に関与していない。
身代金を支払った事実も無いと否定しています。
身代金に関するシリア人権監視団の発言
安田純平さんの解放に際し、カタールが数百万ドルの身代金を支払ったと主張しています。
日本人の人命救助をして、国際貢献の姿勢をアピールするのが目的だったという情報を明らかにしています。
安田純平氏解放へ身代金は動いたのか?
たぶんここも2つのポイントがあって、日本の税金を払わせることになってなんなんだという話と、橋下さんが仰っているように、そのお金をどこが払うにしろ、身代金として払ったお金が、テロリストを利する事になるんじゃないかという2つのポイントだと思うんですね
僕が話をしたのは、前者の方なんですよ
例えば、税金を払わせてるかと言ったら、ファクトとしては、まだ払っているかどうか分からないわけですね。だからそこはちゃんと見なきゃいけませんよ、というような事は、当時喋った事なんですね
で、結果的に、テロリストを利する事になっているんじゃないかという話も、これはまぁ、いろいろな情報筋の話で、橋下さんも仰っているように、情報筋の話としては、例えばカタールはそもそも向こうを支援していて、その誘拐した連中をね、払いたかったんだと
しかし、大義名分が無かった、その大義名分として利用されたという話も、筋の話としてはあるんですね
だから、ここは分からないです。だから僕もあの時点でも、分からなことに関して、なんか日本に税金を使わせてね、なんだみたいな話はおかしいんじゃないのかという事は、あの当時言ったんですよ
身代金が渡ったことはデメリットなのか?
このケースじゃなくて、例えば本当のISみたいなところにね、身代金としてお金が渡っちゃうというような事があれば、それは利する事になるというのはその通りで、決していい事だとは思えないです
ただ、ジャーナリストがとかという限定じゃなくて、もしかISみたいな存在があるとすれば、別に誰でもいいわけですよ、日本人であれば
こういうような事は、もしかしたら広がりを見せてしまうかもしれない。その時に、本当に観光として行った人が、捕まって身代金を要求された時に、それでも政府は払わないというような話で、行ききれるんだろうかと僕は思いますよ
まずね、例えば、警察、消防、僕も知事・市長をやってましたけど、これは税金で給料を貰っている仕事ですよ。税金で給料を貰って、国民、府民、市民をしっかり守るというのが仕事なわけです
その税金を使って、安田さんを守るというのは、これは当然の事なんですね、当然の事
ただ、ここはモノは言いようで、やっぱり日本社会もね、これはいいか悪いか色々あるけれども、日本社会には日本社会なりの慣行、マナー、そういう風土があるわけで
例えばね、僕が何かをやって救出された。その時に、本当に働きがどこまで働いてくれたのか、消防がどこまで働いてくれたのか分からないけれども、一応ちょっと横についてどこかに移動してくれた、移動の付き合ってくれたという事であれば、「すいませんね、お手数をお掛けして」というが日本社会だと思うんですよ、僕は
子供だってそうですよ。警察や消防やいろんな行政の役人がね、何をどこまでやってくれたかは分からないけれども、でも横についてくれて、まぁそれのために時間を割いてくれたというのであれば、「ありがとうございます」と言うのが普通だと思う
だからそれが、玉川さんのようにメディア側にいる人間は、とにかく権力、政府を批判するのが仕事だとそういう風に思っているのか、政府とか権力側の方に、「すいませんね、ありがございます」という言葉を、もの凄い、なんか言うのが嫌なのかなと思っていてね
これは普通の感覚で、ああいう風に、一応みんなが動いてくれたという事であれば、そりゃあ、「日本政府が解放のためにどこまでやってくれたか分からない」そんなもの言いじゃなくて
「すいませんね、お手数をお掛けして」まずこれが大前提だと思ってます。そういう態度が無いと、国民がみんなフリージャーナリストを支えようという気持ちにならないと思いますね
それからもう一つはね、身代金の問題という所は、玉川さんが言うように、今の段階ではどういう形でお金が動いたのかというのは分からないけれども、でも誘拐犯の方にね、お金が流れたことは間違いなくて。誘拐犯なんて、こんなの犯罪組織というか、犯罪者ですから
そんな所に、そもそもお金なんか渡しちゃいけないんです、渡しちゃいけない
だからこそ、ジャーナリストの皆さんは、報じる報道価値と、デメリット。捕まった時にどういう事が生じるのか、そういう事をきちんと検証して、それもジャーナリスト当事者だけでは無くて、プロのジャーナリスト集団と大手メディア機関とかそういうのが入ってね、報道価値とデメリットを検証しながら、危険地区に行くという事をやらないと
なんか、行きゃあいいと。とにかく行く事が民主主義を守る事なるんだと。僕はこの姿勢はね、絶対にダメだと思いますね
身代金の問題ね、いろいろありますけどね、最後、命救うんだったら、金払ったっていいじゃないですか。もっと泣き崩れて、最後お願いすればいいんですよ。安田さんだって、ジャーナリストのみなさんだってね
これだけデメリットになった、迷惑になった、でも命を救ってくださいで僕はいいと思う
でもそれはね、ちゃんと仕事の結果を出すと。身代金を払う以上に、テロリストに金が渡ったとしても、それ以上の報道価値、それを提供したんだと堂々と言えるような仕事があればね、1億、2億、3億の金を払って命を救うのはありだと思うけれども
後は、報道機関、フリージャーナリストに、ちゃんとお金を払ってあげてくださいよ。買い叩くんじゃなくて。ちゃんと安全コストとか、安全性を大手メディアが見て、お金を払って、そこをちゃんと安全確保したうえで、フリージャーナリストの方の情報を買わないと
奴隷の子供にカカオを作らせるって、あの問題と同じですよ。フェアトレードをちゃんとやらなきゃいけないと思いますよ