消費増税に賛成し軽減税率を受ける朝日新聞
朝日新聞は消費増税の延期に反対しています。
つまり、朝日新聞は、消費税10%にアップする事に賛成しているというわけです。
その朝日新聞に、批判が集まっています。
というのも、朝日新聞は消費増税に賛成にも関わらず、自分は、軽減税率の対象に入ろうとしているというカラクリがあります。
朝日新聞は、
「一億総活躍社会、消費増税の支えが必要だ」
との見出しで、政府がまとめる一億総活躍プランに関して、「目指す方向には多くの人がうなずくであろう」と持ち上げ、「プラン実現には、財源の問題から消費税の増税は外せない」と主張しています。
消費増税に消極的な安倍首相の背中を押す形になっています。
もしも増税が延期となれば、与党間で合意した軽減税率が、1からの再協議される迫られる可能性があります。
そうなると、新聞が軽減税率の対象から外れる可能性が出てきます。
消費増税を煽る新聞の税率は80%でよい
新聞はこれだけ増税を煽っているわけですから、新聞だけやっぱり税率は80%でいいと思うんですよね。
軽減税率ではなくて、重加算税率みたいな感じで。
だって、高齢化社会において必要なんでしょ?
でしたら、新聞が自ら率先してそれを担う役を果たしてもらえればと思うんですけど。
この話で何がおかしいかというと、「税率を上げると税率が増える」という前提でしょう。
これがめちゃくちゃ間違っているんですよ。
例えば缶コーヒーの値段を、一本500円にしたとしますよね。
そうしたら売り上げが5倍になりますか?という話ですよ。
ならないですよね。
なぜなら、そんな高い缶コーヒーは、誰も買わないからですね。
他のモノを買うでしょ?安い水とかを買っちゃうので。
売上は5倍にならないんです。
税率を上げても税収は増えない
これは当たり前の話です。
税率を上げると消費が減るので、世の中全体のパイが減るじゃないですか。
そうすると、税収そのものも減っちゃうんですよね。
例えば、缶コーヒーを100円として10本買えば、1000円に対して8%の消費税、80円が入るというような形になりますけれども。
これが1本しか売れなければ、8円しか入らないんですよ。
なので、沢山モノが売れると税収は増えるんですよ。
でも税率を上げると、沢山モノが売れなくなってしまうんですよね。
実は、税率をあまり変えないで、景気をすごく良くする事によって、税収を増やそうという考え方があるんです。
これが、経済学的には正しいんですね。
財務省が消費増税したがる理由
では、なぜ財務省がこんな消費増税を言うのかというと、予算編成上の慣行で、消費税を2%上げたうち、「0.5%を〇〇にまわします」「1.5%を〇〇にまわします」といった形で、率と予算が結びつくという不思議な慣行があるのです。
私も法学部出身で経済理論をやっていますけど、財務省の方も、事務次官の方も、全部東大法学部の方で、あまり経済の事は得意ではないみたいなんですよ。
いまだにそんな予算編成上の慣行を引きずって、「税率を上げれば税収が増える」という不思議な前提で議論をしている。
まずは、この前提が間違っているというところから始めないと、わけがわからない事になるんですね。
「財政再建のためには増税が必要」なんて言いますけど、それは違いますよと。
財政再建のためには、税収が必要であって、税率は関係ないんですよ。
税率を上げて税収が減ると、財政の再建は出来ませんよ、朝日新聞さん、という話なんですけれども。
うがった見方をすると、朝日新聞は安倍政権が嫌いですよね。
潰れればいいと思っている。
もし安倍政権が消費増税をすれば、当然みんな怒りますよね。
なので、朝日新聞は安倍政権の人気を落とすためにわざと増税させようとしているといった、いやらしい考えは無いのでしょうか?
時を同じくして、民進党をはじめとする野党の方が、増税をしない方がいいという法案を出すと。
延期法案を出すというような事を言っていて。
増税大魔王のような岡田さんが、なんぜ変節したのかなぞなのですが。
「増税が出来なかったらアベノミクスは失敗」みたいな事を言っていた人が、急に増税しない方がいいなんて言い出して。
これもなんかおかしいなと。
消費増税をしたらアベノミクスは終わり
もし今増税したら、アベノミクスは終わりです。
なので絶対に増税しない方がいいですし。
あと、自民党の一部から「増税と同時に20兆円の巨額予算を」なんて話もあるのですが、これもいわゆる財務省リフレってやつで、前回これで騙されたんですよ。
前回もこれをやる代わりに金融緩和もするし、補正予算もドカンとやるから大丈夫だと言っていたのですが、補正予算をドカンと行かなかったんですね。
半分になってしまったんですよ。
5兆円しか出なくて、それでダメになっちゃったんですが。
今回もどうせ財務省リフレってやつで、どうせ言っておいてやらないので、信じちゃダメです。
嘘つきなんで。