試験の本番で失敗しないための練習方法
でも、そういう時って、僕はですけど、基本、落語をするようにしていまして。
とにかく、普段のトークをね、僕がバラエティーで使うネタだったりとか、エピソードトークにしても、全部、僕が僕に話しかけて、トークするようにしてるんですよ。
だから、例えば、友達と遊んだり、後輩と遊んだりして、僕らってね、芸人さんとかとよく遊んだりして、芸人さん達もみんなそうですけど、後輩たち連れて歩いて、ご飯食べに行ったりとか、旅行に行ったりする。
そして、そこで起きたエピソードみたいなものを、エピソードトークで話したり、街で出会った人とのエピソードを面白く話したりするっていうのが、結構、お仕事の中の1/3位をしめていたりするんですよね。
それを、うまくやろうとして、「うまく話したい、自分で全部うまく話したい」と思うと、意外とうまくいかないんですよ。
で、途中でね、周りにいる人が、ポンと話を挟んできちゃったりする事もあるんで、自分が話したい流れじゃなくなっちゃく事もあるんですよ。
これって凄く、本番の時にやられると、困るんだけど、どうするかっていうと、1人で落語をするんですよ。
全部自分に話しかけて、その話をするようにしてんすよ。
それを、何パターンも、何パターンも練習してるんですけど。
例えば、分かんないですけど、
「最近、何か面白い事ありました?」
とかって、無茶な感じで聞かれたりするんすよ。
「いやぁ、まぁ、そうっすねぇ」
「こないだね、友達と一緒にね、公園に行ったんですよ」
なんて言うと
「公園?えっ、どこのですか?」
みたいな。
公園に行ったその先を話したいのに、どこに行ったのか、とか聞かれたりするんすよ。
「まぁ、井之頭公園なんですけど」
とかって答えると、
「井之頭ってどっち園ですか?」
とか言う。
どっち園かって聞くって事は、その人は、井之頭公園に、西園とか東園がある事を知ってんすよ。
だから聞いてくるんですけど。
で、その人は、それに関するエピソードを持ってたりするから。
そうやって、ちょっと対応に困るような質問をしてきたりするんですよね。
なんかそれを自分で、いろいろ、練習しておくんですよね。
そうしたら、質問をする時には、自分が答える事をもう考えていて、それで、自分が答えている時には、既に次の質問を、もう別人格で考えているんですね。
これってもう、トークの倍速モードなんで、自分で両方の人格をやっているから。
これをやっておくと、他人との会話が、もう、スローモーションなんですよ。
だからもう、話をしている間に、凄く次の質問もなんか読めるし、質問して貰っている間に、自分の答えをもう作り出したりする事が出来てるんすね。
マラソンの練習をするのに、倍のスピードで走って練習しているみたいな。
そんな感覚なんで、鍛えられるんですよ、トークがね。
失敗する面接の特徴
とにかくね、自分の中で言いたい事を整理して、セリフのように覚えて面接に行くだけだと、絶対失敗すると思いますね。
だから、出来れば面接官に自分がなって、自分に質問をしつつ、それに答えつつ、その答えてる途中で、ここなんか質問出来そうだなと思ったら、そこに質問を挟んでみたりして。
それに対して、考えてもみなかったような答えを、自分で答えてみたりするのをね。
まぁ、シミュレーション、ただただシミュレーションするだけじゃなく、ご自身でやってみたらいかがかなと思います。
僕はこれで、結構、本番に救われている事もありますし。
特に僕、会話を聞きながらのトークショーをやってるんで、他の人が話している時も、自分の言いたい事を考えているんじゃなくて、その人の話を聞いてるんで。
その間にね、うまい事、入って行けたりもするんですよ。
「いやね、そこって、こうこう、こうじゃないですか」
なんて、入って行けたりもするんで。
そうしたら、僕が喋っている事が、後で笑いに繋がったりすると、僕が喋っている所は絶対にテレビ画面に映りますし。
そうやってね、映る時間を取り合っているのが、僕らの仕事ですから。
でも邪魔しないように、スムーズに話が進むように、いつも心がけて、1人で笑顔でトークを終えられる練習をしております。
ね、こんなのってね、なかなか難しい事かもしれないですけど。
言いたい事を、いつでもいう気構え、みたいなのを持っちゃうとあれですけど、聞かれたことに、いつでも、自分なりの答えを出せる練習は、しておくっていうのが、いいんじゃないのかなと思うんですけどね。
面接も結局はコミュニケーション
とにかく、会話をしましょうっていう。
コミュニケーションですからね。
そういうのが出来てきたら、多分、緊張が無くなっていくと思うんですよね。
なんか、僕はそういう感じで、フリートーク、芸能界でトークをやり過ごしていますけれども。
同じ話をする事って殆どないんで、我々の業界。
その引き出しがどんどんどんどん増えていく感覚を、僕は番組で頂いていますけどね。
面接とかしょっちゅうあると思うんで、それを、毎回毎回、「今回あんな質問されて詰まっちゃったけど、あんな話出てきたら、ラッキー」なんて、思っておくくらいでいんじゃないですかね。
そこで出来なかった事は、自分の中には無い能力だって事なんで、そこを後悔したってしょうがないですから。
そしたら、それ以降、「あの話出来なかったどうしよう」「じゃあ、もう一回家であの話をしてみよう」といって、会話で作り上げたその話というのは、次はスムーズに出てくると思いますから。
次の面接には、よりいい状態で、臨めるのではないかと思いますけど。
まぁ、とにかく、気楽に頑張ってみてください。
こんな事しか言えないんですけど…