日本の異常な中国依存
これについて、日本が中国への依存を深めていいのでしょうか、という事をぜひ考えて頂きたいんですね。
なぜかっていうとね、資本、日本は、中国に既に生産拠点を作っているわけですよ、日本は。
で、需要、中国は13億人の市場ですとかね、あとは爆買い、需要も依存してるでしょと。
で、資源、資源はレアアースとかじゃなくて、南シナ海、あそこを通らないと、日本に資源は来れませんから。
あそこを中国におさえられようとしてますねと。
あと、人、技能実習生の7割が中国人労働者なんですよ。
つまり、日本って、技術以外の5要素について、ほぼ、中国依存が深まっていっているんですよね。
中国に完全に依存しているとはいいませんけど、深まっている。
この日本の状況、一体、どうなんですかね。
5つの要素で日本に残っているのは技術だけ。
技術でも中国に抜かれる日本
でも、日本は技術大国だと思っているかもしれませんが、新幹線一つ取ったって、確かに中国の技術はパクりでしたと。
パクり技術でしたけど、もうすでに、中国は日本の10倍の路線を作っているんですよ。
そりゃあ、技術力が上がって、当たり前でしょと。
あるいはロケット。
ロケットについても、ほぼ日本に匹敵する技術力が身に付きました。
中国の凄い所はね、とりあえずやってみるんですよ。
そして、絶対に失敗するんですよね。
笑われるんですよね。
でも、その蓄積が、技術力の強化だという事を理解していますね、明らかに。
だから、そのうち抜かれちゃうと思います。
一時期、中国の新幹線が大事故を起こし、やっぱり中国の技術はあんなもんじゃねーか、と思ったけど、事実なんだけれども、全然諦めずに作るんですよね。
そのうちに気が付けば、抜かれているでしょうね。
それは、なぜかって言ったら、中国共産党独裁国だから。
日本よりも有利ですね。
中国共産党が、「やれ」と言ったらやるわけです。
仮想敵国を自ら育てた日本
日本企業が人件費の安い中国に工場を作って、日本に輸入する。
この事も、中国のへの依存というかですね、非常に非常に問題なんですよ。
どっかの国とどっかの国の関係に、似ていませんか?
今問題になっている、アメリカとメキシコです。
要は、日本は、アメリカ同様に、対中国投資、アメリカは対メキシコ投資ですが、対中国投資と対中国輸入を同時に増やしたんですよ。
同時に増やした。
これは、大変な問題です。
なぜかというと、まず、対中直接投資を増やす事で、本来、日本の雇用になるものだったのが、中国の雇用になっちゃったんですね。
更に、中国で作った安い製品を日本に輸入する事で、日本のデフレが促進された上に、日本の需要が奪われたと。
要は、対中直接投資と、対中輸入は、日本のデフレを促進したの。
デフレ化はバブルの崩壊だけれども、促進したのは間違いないんですけれども。
それ以上に問題なのが、中国の経済成長を助けたんですね。
元々、中国は技術は無かった、資本も無かった、いるのは人間だけという、そういう国だったんですよ。
そこに、日本の企業が続々と進出して、工場を作って、生産能力を与えて、資本を強化して、という事をやって、中国のGDPがどんどんどんどん大きくなって行って、財政規模も拡大して、軍事力が強化されていったので。
要は、日本の対中直接投資と対中輸入というのはですね、これは日本の仮想敵国を、日本自ら育てたという事なのです。
中国が民主化するの嘘
せめて、中国が民主主義国家だったら、分かるんですよ。
でも違うんですよ、共産党、独裁国家なんです。
でね、中国投資が増えてて、その頃から、私が今言ったような事を警告するような人はいたんですよ、いっぱい。
その人たちに対してどういう反論があったかというと、
「今は中国は貧しいんだけれども、豊かになったら民主化されるから」
なんて言ってたわけですよ。
覚えてますよね?
そういう論調があった事を。
変わってくると。
だから、民主主義になってくるんだからいいじゃないか、なんて言ってたんだけれでも、現実には、中国共産党独裁国家の軍事大国が生まれちゃったんです。
日本人が理解すべき嘘
トランプ大統領がですね、フォードとかGMにですね、文句をつけて、工場をメキシコからアメリカに戻しますよ、という事を始めたじゃないですか。
これでいいんですよ。
だって、アメリカ企業なんだから、フォードもGMも。
しかも、GMは一回、アメリカ政府に助けて貰ってるんだから、倒産しかかって。
これね、要は資本に国境は無いとか、企業に国境は無いっていう伝説、神話があったんだけど、もうそれを「嘘です」というのを理解しすること。
そして、日本の企業だったら、日本の安全保障に貢献しましょうという、当たり前の考え方っていうのを、我々はもう一度取り返さなければならないと思いますよ。
経済成長というのは、その国の財政規模を大きくし、その国自体も、強くしてしまうという事なのです。