タバコを吸うと肺がんになるは嘘
「タバコを吸うと肺がんになるというのは嘘ですよ」
「副流煙なんか全然関係ありませんよ、むしろ癌を止めたりする方があるでしょうね」
なんて言うと、これもバッシングされるわけです。
温暖化なんかもそうなんです。
だけれども、私はこれに苦情を言っているわけでは無いんですよ。
まだおやじの言っていた事に届かないなぁ、と思っているわけです。
いつも、テレビでコメントを言う時に迷うんですよ。
おやじは死後30年って言ったけど、僕の言った事は、今はちょっと常識はずれかもしれないけど、これから10年経つと、常識の範囲に入るんですよ。
ですから、いつもそれを困りながら、実はテレビでコメントしているんですね。
自分の言っている事は、本当に事実に近くて、今の人たちは理解出来ないけれども、死後30年経てば理解できるというような事を、自分が言えるような人になりたい。
5年先に理解して頂ける事
私が、普通の歴史というのを書いたら、非常に多くの方が感心してくださいました。
やっぱり5年後くらいでしたね。
今は、日本の戦争は人類に何をもたらしたのかという事を、整理しております。
しかしこれも、5、6年経ったら、理解されるんじゃないかと思うんですね。
そういう意味では、私はまだ、おやじの遺訓には達していない、という気持ちがあるんですね。
テレビが嘘をつく理由
ところがですね、テレビは、逆なんですね。
今のテレビはですね、今の人たちが納得するような事を言わなければならないんですよ。
ですから、嘘になるんですね。
この問題は非常に難しい問題ですね。
テレビはスポンサーがいて、みんながそれを見てくれなければいけない。
視聴率がありますから。
これは大切な事で、本は書いたら売れなければいけませんし、テレビは放送すれば、みんなが見てくれなきゃいけません。
それはそれで正しいんですけれども、今のみんなが支持する事とか、理解してくれる事というのは、殆どの場合、間違っているわけですよ。
これが、もの凄く難しいわけですね。
多くの人は、自分の損得で、決めたりしていますから。
それが、やがて時代が経つとですね、何が本当だったか、とう事が分かるわけです。
日本人が悪いんだ
現在の人はよくですね、
「日本が戦争したことは悪いんだ」
「日本陸軍が悪かったんだ」
と言うんですけど、いや、あの当時はみんなもそれを支持したんですよ。
それから、安保条約反対の時も、みんながそれを支持したんですよ。
アメリカ軍出ていけ、というのもみんな支持したんですよ。
もちろん、ダイオキシンも支持して、色々そうやって、まあ来たわけですね。
バブルが崩壊したり、金融引き締めをやったり、間違いというか、5、6年経つと、間違いだと分かるような事もやってきたわけですね。
やりすぎの日本人
だけど、私たちは、ちょっとやりすぎているんじゃないかと思うわけです。
テレビの視聴率争いなんかがあって、本当に短期的な事ですね。
今のスポーツの色々な不祥事だとか。
ちょっと、どっか学生とか女の人が出てきて言うと、世間の噂が、こうウワァーっと傾くと、まぁそういうような世界ですね。
朝食を食べると、子供の成績がよくなるんだ、といった話だとかですね。
野菜を1日350グラムとればいいとかですね。
果ては、プラスティックのストローを使うとどうのとかですね…
なんというか、死後30年どころか、マイナス側に行っているような感じがするんですね。
それはその、まぁテレビも影響があるけれども、テレビが悪いかというと、まぁ、やっぱりそれは、我々国民がですね、この死後30年までは行かなくても、ちょっと考える、という力を学校で身に着けてですね、社会生活でそれを実施する。
そういった事が、将来の日本の発展、私たちの子供や孫が、豊かな生活をするための、礎になるんじゃないかと思うわけですね。
やっぱり、私のおやじのああいう態度、明治の人の態度というのが、しっかりしていたからこそ、私たちの今の豊かな生活があり、日本だけが有色人種で独立して、今でもサミットに参加しているというような国を、私たちにくれたんではないかと思っております。