地震が予知できない理由
つまり、地震が起こるには東海地方にエネルギーの蓄積を測る装置を随分作ったんですが、それだけでは地震は分からないという事は最初から分かってたわけですね、傷の大きさがありますから。
ですから、傷の大きさは、全く測定していないんですよ。
傷の大きさは、あまりに複雑すぎて、今の技術、科学では分からないんですよ。
従って、片方だけをやっていたわけですね。
ですから、現在からみれば、東海地方にはエネルギーは蓄積しているけれども、傷は無かったという事なんですね。
それに対してですね、東北大震災はマグニチュードが9でしたから、非常に大きなエネルギーが蓄積されていたんだけれども、今度はこっちはエネルギーが蓄積している量が分からなかった、とこういう事なんですね。
更にもう一つですね、地震が予知できないのは、例えば今度の北海道の地震ですね。
気象庁から発表されているマグニチュードが正しければ、地震の規模は東北大震災の規模の100分の1くらいなんですね。
だから、ちっちゃな地震なんですよ。
だけども、なぜこれが問題なのかと言うと、震度が7くらい行っちゃうんですよ。
つまり我々は地震の大きさで、地震のエネルギーの大きさじゃなくて、震度が7かどうかが問題で、震度4ならあまり問題が無いし、7なら問題だというわけです。
そうするとですね、それは人間が身長が1メートル50~2メートルくらいしかなくて、体が柔らかくて、すぐ土砂なんかに潰されてしまう事によって、震度7、マグニチュードじゃなくて、震度が大切になるわけですね。
そうすると、100分の1の規模の地震でも予知が出来るかというと、全く出来ないんですよ。
予知と言うのは、大体、大きな方から予知がしやすいんですけれども、東北大震災も予知できないのに、100分の1の北海道の地震とか熊本の地震を、予知できるはずが無いんですね。
だから、現在の地震予知というのは、人間が被害を受けるという事を考えていない、という事にもよるんですね。
まぁ、この問題は、更に別の機会に深入りするとしてですね、私たちはどうしたらいいかというと、地震がどこに来るかという事を、絶対に考えちゃいけない、とう事ですよ。
日本列島に住んでいる限り、必ず地震は見舞われるという事なんです。
私たちは地震からどう身を守ればよいのか?
という事はどういう事なのかというと、家が震度6強くらいでは潰れない事、それから部屋の中は、背の高いものが置いていない事、それから、高い場所に重たいものが置いていない事、そういう事をですね、我々はちゃんとやってですね、いつ地震が起きても、大丈夫な環境で生活するという事ですね。
街もそうです。
変な看板を上の方に建てないとか、電車もちゃんと耐震の事を考えて運行するとかですね、全てもう明日自分の所には、会社にも電車にも道路にも家にもですね、地震が来るという事を想定して、見直さなければいけないのです。
しかし、今は見直す事は出来ません。
なんで出来ないかというと、政府が自身は予知出来ると言っている間はダメなんですよ。
つまり、今度は東南海地震が来ると言っているから、東南海にしか対策が打てないんですよ。
もちろんお役所はですね、政府の方針に従って行動しますから、いくら個人が地震の可能性の少ない所で、地震の対策を取ろうと思っても、家の中しか取れないんです。
これは、自治体に頑張ってもらうしかないんですね。
自治体こそが、各自治体が、自分の所に地震が来るという事でですね、対策を取って、政府にもそれを要望するという必要があるわけです。