森永卓郎(経済アナリスト)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:三菱重工業
- 2位:パソナグループ
- 3位:日立製作所
参院選後に安倍政権が暴走。軍事力強化と原発推進で三菱重工、日立製作所は事業を拡大する。第1の矢(金融)、第2の矢(財政)の政策で持ち直してきた日本経済だが、第3の矢(成長戦略)で超格差社会に突入している。コイズミ改革の悪夢が蘇る中、タケナカ銘柄のパソナは安泰と予想。
なくなる仕事の予想
安井至(東大名誉教授、元国連大学副学長)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:三菱重工業
- 2位:トヨタ自動車
- 3位:JR東日本
発展途上国のインフラ産業も手掛ける三菱重工は、現地とのすり合わせの力が高く、存在価値が高まると考えられる。トヨタのハイブリッド・システムはメルセデスやBMWでは実現出来ないことが世界に浸透しつつある。JT東日本も、スイカ、駅ナカなどサービス面が充実してきて固いと予想。
なくなる仕事の予想
新聞配達員
ペーパーレス化の流れは急速に進展する。ネットでデータを取れるようになるため、特に業界新聞は縮小すると予想。
山崎元(経済評論家)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:JT
- 2位:三菱地所
- 3位:三菱商事
逆風をバネにした企業は強い。JTはタバコバッシングの中で、国際化と総合食品メーカーの多様化に成功している。三菱商事も口銭を稼ぐモデルから、かつての冬の時代を経て、物流機能付き投資ファンドに生まれ変わった。『丸の内大家さん』三菱地所は、不動の安定感があると予想。
なくなる仕事の予想
証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーも現在のレベルではネットで代替が可能と予想。
生保レディ
人口減で業界は厳しいうえに、割安のネット生命や複数の会社の保険を販売する乗り合い代理店に侵食され、大手所属の生保レディは縮小するだろう。多くの顧客を抱えている少数の猛者もいるが、彼女たちは代理店として独立してしまうと予想。
吉川良三(東京大学院ものづくり経営研究センター特任研究員、元サムスン電子乗務)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:富士フィルム
- 2位:日東電工
- 3位:クボタ、コマツ、ヤンマー
10年後の変化を捉えられる企業しか生き残れない。過去の栄光を捨てて、業態転換が出来た富士フィルムや日東電工は、衰退したフィルムやテープを、高機能素材に発展させる事に成功した。コマツは、GPSを建機に組み込み、メンテナンスで事業を拡大させることに成功した。いずれも変化を読み取れた企業であり、安泰であると予想。
なくなる仕事の予想
日本人の取締役
取締役の外国人比率を高めないと、グローバル競争下の情報戦争に敗れ、先を見越した経営戦略などが立てられない。執行役員は、日本人でもいいが、取締役を引退間際の体力が衰えた日本人ばかりが占める体制では危うくなると予想。
生き残る会社の予想 総合ランキング
- 1位:トヨタ自動車(9票)
- 2位:三菱重工業、セブン-イレブン・ジャパン(6票)
- 4位:ソフトバンク(5票)
- 5位:日立製作所、ファナック(4票)
- 7位:コマツ、JR東日本、三菱商事(3票)
- 10位:クボタ、JT、武田薬品工業、東芝、東レ、ファーストリテイリング、富士重工業、本田技研工業、三菱地所、三菱UFJFG、ユニ・チャーム(2票)
週刊現代の「生き残る会社」の総合ランキング結果は、このような結果となっています。
総合すると、やはり、トヨタ自動車が1位のようですね。
トヨタは、日本に基盤を構え世界と戦うというブレない信念と、世界でも負けない技術力、高い信頼性や緻密な利益構造など、どれを取っても隙がありません。
フォルクスワーゲンが勝手に自滅してしまった事もあり、しばらくはトヨタの黄金時代が続きそうな予感ですね。