岡村聡(S&S Investments代表)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:ソフトバンク
- 2位:三菱商事
- 3位:キリンHD
果断な意思決定の出来るオーナーがいる企業は強い。ソフトバンクは、2020年に時価総額で世界一の通信企業になる可能性が十分にある。実質投資業を営んでいる三菱商事は、円安の効果もあって、円建て決算にて最高益を更新して行くであろう。キリンHD、は、ブランドを武器にして、消費が爆発する新興国市場にて堅調推移して行くと予想。
なくなる仕事の予想
レジ係
RFID(個体識別)タグが商品に搭載されることで、スマホ決済が普及すると、会計は自動化され、レジは不要となると予想。
倉庫作業員、工場労働者
いずれもオートメーション化による雇用減が顕著となる。大規模流通施設では、すでにロボットが活躍している。しかも、作業ロボットの価格は下がり始めているため、倉庫作業員、工場労働者の仕事はなくなると予想。
ヘッジファンドマネージャー
海外流出が顕著となる。2014年に配当課税が20%に戻り、2015年には所得税の最高税率が引き上げられるため、日本の金融商品を海外で海外で取引することが主流となる。シンガポールや香港に人材が集中し、日本には営業担当だけが残ると予想。
岡山憲史(法政大学経済学部准教授、元財務官僚)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:トヨタ自動車
- 2位:ファーストリテイリング
- 3位:ソフトバンク
自動車販売台数で世界1位に返り咲いたトヨタ自動車。「ユニクロ」ブランドで、圧倒なアジアナンバーワンブランドを目指しているファーストリテイリング。アメリカ企業買収で、モバイルインターネット世界一位を目指すソフトバンク。世界を視野にナンバーワンを目指す企業は別格であると予想。
なくなる仕事の予想
教育
小中高で年間300~400校が廃校になると予想。
小黒一正(法政大学経済学部准教授、元財務官僚)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:JR東日本
- 2位:NTT
- 3位:ヤフー
インテルの経営者は「3年のオペレーションを誤れば倒産する」と言っている。日本企業も、このくらいの危機感がなければ、独占や寡占に支えられるJR東日本やNTTなどしか生き残れないであろう。インテルのような経営努力をしているヤフーには、応援の意味も込めて期待したいと予想。
なくなる仕事の予想
専業主婦
財政危機の影響が大きいのが専業主婦。年金財政を安定化させるためには今後、支給開始年齢のさらなる引き上げは避けられない。老後の生活を考えれば、女性も働きに出る必要があり、裕福な家庭を除き専業主婦は減少すると予想。
岸博幸(慶応大学大学院メディアデザイン研究科教授)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:ファナック
- 2位:エイベックス・グループ・HD
- 3位:赤城乳業
世界中の向上に、ITを備えたロボットが続々と導入されていくため、産業機械のトップであるファナックは安泰である。ローエンド市場にガリガリ君というブランドを定着させた赤城乳業や、コンテンツに限らない事業へと拡大を続けるエイベックス・グループ・HDは、絶えずイノベーションを起こして生き残る会社であると予想。
なくなる仕事の予想
一般事務、秘書
欧米ではリーマン・ショック以降、この職種の雇用者数が最も減少していおり、一般事務や秘書はなくなる仕事であると予想。
楠木建(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:ファーストリテイリング
- 2位:東レ
- 3位:コマツ
自社の「土俵」にこだわり続けること。顧客にとっての独自の価値が何なのかを考え、その価値を作り続けること。この2つを徹底的に追求し続けることで初めて、企業というのは、「なくなってしまうと、世の中の人々が大いに困る存在」となることが出来る。その為、ファーストリテイリング、東レ、コマツは生き残る企業であると予想。
なくなる仕事の予想
古我知史(ベンチャーキャピタリスト)の予想
生き残る会社の予想
- 1位:コンビニ業態
- 2位:ファナック
- 3位:味の素
銀行、郵便、交番といった役割までカバーする日本独自のコンビニは、世界に普及する業態である。中国の人件費高騰を受けて、ロボット事業などを牽引するファナックの存在は高まってくる。世界的な人口爆発を受けて、食料を美味しく加工する事のできる味の素のアプローチは、益々必要とされると予想。
なくなる仕事の予想
中間管理職
必然的に組織はフラット化すると予想。
教育
少子化社会では、知識の伝達しか出来ない教員は生き残れない。高校生までの知識は1つのメモリーデバイスにまとめられ、知識として簡単にすぐ得られる時代となると予想。
交番の警察官
監視カメラやセンサーにより、記録されるビッグデータが警察官の仕事を侵食する。犯罪は記録を元に捜査や検証が行われ、不慮の事故の危険は、事前に警察に察知されてしまうようになる。交番は年々減少しており、今後はコンビニが駆け込み寺の役割を果たすようになると予想。